今年が最後の日本女子アマチュアゴルフ選手権となる古江彩佳。第2ラウンドを終えて首位と1打差の2位タイにつけて、ムービングデーを迎えた。8時40分に1番ホールをティーオフしたが、その直後から梅雨前線の影響から雨脚が強くなり、時折コースを吹き抜ける強風も相重なり、厳しいコンディションの中でのプレーを強いられた。それでも、5番(パー5)でバーディを奪った古江は、前半を1アンダーパーで終える。風の中でのプレーでアンダーパーは上出来かと思われたが、「ショットは悪くなかった。3メートルから5メートルのバーディチャンスもたくさんありましたが、決めきれなかった」と、本人は唇を噛む。後半も13番までスコアカード
通りのプレーも、前半同様に「チャンスはたくさんあった」とストレスが溜まるプレーが続く。
「グリーンのタッチは合っていましたが、少しラインを読みきれなくて…」ともどかしい展開に、14番ではティーショットをミスして、40ヤードのバンカーショットを乗せきれず、この日初ボギーを喫する。しかし、直後の15番で135ヤードの2打目を9番アイアンで30センチにつけてバウンスバックを決めて、溜飲を下げた。このバーディで、この日1アンダーパーでホールアウトした古江は、首位の和久井と3打差の3位に踏みとどまり、初優勝に望みをつないで、明日の最終ラウンドに勝負をかける。
3月に滝川第二高校を卒業し、今春からは六甲国際ゴルフ倶楽部でキャディを務めながら練習を重ねる自身の生活は、「楽しくさせていただいています。高校時代よりもゴルフに打ち込む時間が多くなって」と、充実したもののよう。その成果もあったのか、JLPGAツアーでは、優勝争いの一角に食い込む活躍も見せ、「いい経験が出来ています」と、近い将来の自分に確信を抱きつつある。その一方で、自分に足りないことにも気がついた。「ツアーに出場させていただいて、優勝争いをする中で、自分には攻めの気持ち、アグレッシブさがないと痛感しました。明日は、その経験を活かして、自分のゴルフに集中して、スコアを気にせずにプレーしたい」と、捲土重来を期す。
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