昨年の日本女子オープンローアマチュアの後藤未有が最終ラウンドに67をマークして、通算14アンダーパーでホールアウト。最終組でプレーする西郷真央を追い詰めたが、2打及ばず2位タイに終わった。
昨年の日本女子オープン以降、調子を落とし、はじめての日本代表として出場した4月のネイバーズトロフィーチーム選手権では、パッティングに悩み日本チームに貢献できず、悔し涙を流していた。しかし、「ゴルフをプレーすることの楽しみを思い出そう」というコーチの言葉をきっかけに、最後の本選手権を前に、ようやく復調の兆しを見せ、第3ラウンドを終えて首位と5打差の4位タイと逆転をねらえる順位につけていた。
そして
迎えた最終ラウンド。後藤は前半を2バーディ・1ボギーで1つスコアを伸ばすと、膠着状態が続く最終組の間隙を縫って、優勝争いの一角に食い込む。11番(パー5)に続いて12番(パー3)で連続バーディ。13番はボギーを叩いたが、15番からの3連続バーディを決めて、最終組でプレーする西郷と和久井の結果を待つことになった。結局、優勝杯は西郷の手に渡ったが、後藤の表情は、悔しさを滲ませながらも、晴れやかだった。
「今日は、楽しくプレーすることが出来ました。3番でハザードに打ち込んでボギーを叩くなど、チャンスは作れませんでしたが…」と今日のラウンドを振り返る。
68をマークする目論見でプレーした最終ラウンドは、5アンダーパーで目標をクリアしたが、それよりも、ともにナショナルチームで研鑽を積む小倉彩愛と安田祐香との組合せが、後藤をリラックスさせていたようだ。「3人は、合宿で一緒にプレーしたり、話をしていたりしているメンバーなので、スタート前に練習ラウンドみたいだねと話していました」と過度の緊張をしない環境も、プレーを楽しめた要因だと語る。
春先の思わぬ不調から深い悩みに陥っていた後藤に、本選手権でほのかな光明が差し込んだ。
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