第1ラウンドを2アンダーパーの69でホールアウトした中島啓太は、少し足取りが重そうだった。どうしたの?と聞くと、「途中でお腹に痛みを感じて、少し辛かったんです。理由は、わかりませんけど」それでも、スコアが、いまひとつ伸び悩んだことを腹痛を原因にしなかった。
3番(パー5)でイーグル発進。でも、4番でボギー。カラーから3パットだった。スコアが伸び悩んだのは、この3パットが尾を引いたのかも知れない。
「いや、ここは無理に攻められない、攻めてはいけないコースだと思うんです。グリーンを狙うショットも、(グリーンが小さいので)まずは真ん中狙い。それが大事だと思います」という。確かに、真ん中狙いなら、
ホールロケーションがどこであっても、7メートル範囲内に止まる計算だ。
「そういう意味では、今日もピンポジションと向き合えたゴルフができたと思います」と言った。
中島は、JGAナショナルチームの一員。今年は、1ヶ月という期間を海外遠征で過ごした。「2週間ぐらいは、ほんとに独りで過ごしていたんです。それがすごくいい経験になりました。一口に、目標は海外です、と言っても、実際に単独行動をとってみると、いろいろな苦労がありました。もちろん、心細いということも含めてです。その難しさがわかったこと、体験できたことも、これから先のいい経験になったと思います。体重も、2キロ痩せました」
まずは、2アンダーパー。首位とは5打差だけれど「このコースは、ボギーを叩かないことが大事だと思います。その中からどう組み立てて上位にいけるかですね」と、まずまずのポジションに位置できたといえる。
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