スタートの1番、そして3番とバーディを奪って、先制パンチを繰り出した野呂涼。6番でボギーを叩いたものの、11、12、15、18番と、後半に入って勢いが止まらない。34・32の66。5アンダーパーで第1ラウンドを3位につけた。
「今日は、自分のショットが落ち着いていました。安定感があったと思います。それに3メートル前後の距離のシビアなパッティングが決まってくれたことが、好スコアにつながったと思います」と語った。
3番(パー5)で6メートルのイーグルパットを外してのバーディと12番(パー4)でのチップイン以外のバーディは、すべてその3メートル前後のシビア(入れごろ外しごろ)な距離だった。
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練習ラウンドよりも、グリーンは重かったと思います。でも、昨日は、僕のタッチが強かったのでうまく合いませんでしたが、今日は、その重さに合わせてラインに乗っかってくれました」という。
野呂涼の出身は、千葉県である。拓大紅陵高校から東北福祉大に進学して、いま4年生。小学生のころから、大会に出場して、初優勝は関東高等学校ゴルフ選手権の冬季大会だった。日本アマには、過去2回出場しているが、カットに終わっていた。東北福祉大に進学してから、トレーニングを重視した。身長163センチと小柄な体格の体幹を鍛えたことで、いまはドライバーの飛距離は、280〜290ヤード飛ばしている。
「中学3年のころからトレーニングはやっていたのですが、大学のトレーニング施設とコーチのアドバイスで、いまはしっかりと基本、そして体幹を鍛えています。そのおかげで20ヤードほど、飛距離が伸びたんだと思います」
今日、唯一のボギーは、6番(パー4)。フェアウェイウッドの第1打をフェアウェイセンター。そして残り203ヤードの第2打が、やや右に逸れてのボギーだった。これは井上誠一設計の伊勢カントリークラブ名物である砲台の罠にはまった。ほんの少しのブレを許してくれず、アプローチも寄らずのボギーだった。
「もともと僕のゴルフスタイルは、ピンポイントを攻めていくタイプなので、自分なりのコースの攻め方を活かし、持ち味を出して明日からも頑張りたいです」と語った。
東北福祉大の後輩には、金谷拓実がいる。「僕にとっては、目標になる後輩です」と潔い言葉で語っていた。
目標とする人の欄に「UVERworld(ウーバーワールド)」というロックグループをあげていた。自分たちの世界を超えるという造語らしい。それはきっと彼の目標でもあるのだろう。
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