長谷川大晃が7バーディ・1ボギーの6アンダーパー65をマークして、首位と1打差の2位につけた。開催コースの伊勢カントリークラブは名匠と謳われた井上誠一氏の設計で、池と谷を巧みにコースレイアウトに取り入れ、丘陵地に18ホールが展開する。そしてガードバンカーに守られた砲台グリーンがコースの特徴だ。練習ラウンドでは「自分向きのコースではない」と思ったが、この日は3~4メートルのパットが「全部入って」好スコアをマークすることができた。この日で一番長いパットは、10番ホールでの6メートルのバーディパットだったが、これも見事に決めた。
父親の手ほどきでゴルフを覚えた。中学生のころは、思春期ということ
もあり「一番厳しく」指導された。ただ、現在は東北福祉大学4年にもなり、「トップの切り返しが速い」とか「ちょっと曲がったぐらいで考えるな」とアドバイスをくれるぐらいだ。
これまで日本アマチュアゴルフ選手権には3度出場しているが、2017年の56位タイが本選手権での最高成績だ。今年の秋には来年のツアー出場をかけてクォリファイングトーナメント(QT)挑戦が控えている。本選手権で優勝すれば、サードQTからの出場資格を得ることができ、ファースト、セカンドQTをスキップすることができる。秋のスケジュールを大幅に簡略化できるメリットは大きい。
ただ、まだ第1ラウンドが終わっただけなので、「優勝」の2文字は彼からは聞こえてこない。第2ラウンドに向けても「いいスタートを切れたが、とりあえず明日もひとつ、ふたつぐらい(アンダーパー)で回れればいい」と謙虚だ。砲台グリーンも「花道からピン手前」へ攻めていく攻略法だ。「奥に行かないようにやっていきたい」とあくまで手前から堅実に攻めていく。これは基本のセオリー。やはりまずは基本に忠実、が大事だ。
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