長谷川大晃のプレーは、本人からすれば消化不良気味だった。アプローチやパッティングも、自分のイメージ範囲内に収まっていなかったからだ。10番からのスタートで11番(パー5)でバーディ。ところが15、16番で連続ボギー。18番(パー5)でバーディを奪うも、続く1番でボギー。3、7番でバーディとするも「今日は、我慢ガマンの1日でした」と言った。
その我慢せざるを得ない理由は、きっと井上誠一設計の特徴ある砲台グリーンにもあった。グリーンは、しっかりと芽が詰まっていて、しかも昨日よりもスピードが速くなっている。手前から攻めるという意識が過剰反応すると、どうしてもショートしてしまいがちだ。そのアジャ
ストがうまくできなかったのだ。
15、16番のボギーもそうだし、1番も「反省は、ファーストパットが打てなかったことです」と言った。
それでも、4バーディ・3ボギーの1アンダーパーにして通算7アンダーパー。木村太一と並んで首位タイにつけた。
「今年の北海道アマチュアで優勝したときから、我慢するゴルフができるようになりました。それまでは、なかなかできなかったのですが……」と語る。
東北福祉大ゴルフ部の4年生。今回は、エース金谷拓実が欠場して、長谷川はゴルフ部を引っ張っていく立場だ。今回は総勢23名ほど出場している。「耐えて耐えて2日間きましたので、残り36ホール、集中を切らさないように頑張ります」としっかりと語った。
2歳のとき実家がゴルフ練習場だったということもあって始めたゴルフ。長谷川大晃にとって学生生活最後の日本アマチュアゴルフ選手権になる。
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