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競技報告
【中島啓太は、2打差4位タイからのリベンジの機会も冷静沈着】
第3日 競技報告:三田村昌鳳 写真:Y. Watanabe
淡々としたプレーという表現が、中島啓太にはよく似合う。たとえば「僕は、自分はまだまだだと思っているので、ボギーを叩いても、あ、さっきのホールでナイスパーだったから、これで帳消しだとか思って耐えています」というように、内心では、いろいろな格闘があっても、自ら受け入れてプレーしていく。第3ラウンドは、雨。どの選手も苦労するプレーのなか、中島は「今日は、カッパ(レインウェア)も着ているし、傘もさしているし、雨だし、そういう状況のなかでも、冷静にプレーできたと思います」と答えた。

内容は、3バーディ・3ボギーだった。できれば首位にもっと肉薄したい気持ちになる中、2打差で首位を追いかける立場になっ
ても「それを知っても、気にしないようにしています」と答えた。

スコアを伸ばせなかった原因は、2つあった。「ショットが悪かったです。そしてショートパットが入ってくれなかったです」と明確に答えた。「でも、林からのトラブルから奇跡的にバーディをとれたホールが2つありました。はい、ボギーのあとのバーディです」という中島のプレーだった。

そのプレー内容の冷静さとは違って、日体大の1年先輩にあたる石川航の話題になると、急に楽しそうな表情に変わった。
「1年先輩ですけど、すごく仲がいいんですよ。昨日もジムに一緒にいきましたし、ときどき僕の家(埼玉=実家)に泊まりに来たりしています。もちろん一緒にジムにも行きますしね」と話していた。その石川は、この日4アンダーパーでプレーして、通算5アンダーパー。同スコアで最終ラウンドを迎えることになった。石川は「今日は、パッティングもよく入ってくれていたし、もちろん、ショットも良かったんです。ここまで来たら、なんとか優勝争いでチャンスをつかみたい」と言っていた。

それを聞いた中島は「ホントですか、明日一緒にまわれたら嬉しいなぁ」と大学生らしい表情になっていた。その願いが叶って、最終ラウンドは、最終組の1組前で石川航と同組と決まった。

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