首位と2打差の5位タイでムービングデーをティーオフした蟬川泰果は、狙い通り3番(パー5)で2オン・2パットでバーディを先行させた。しかし、5番(パー3)で、「同じ組の選手と同じラインのパッティングで、自分が一番近かった。2人がバーディパットをショートさせたので…」狙いに行ったパットが2メートルのオーバー。返しも決められず3パットで良い流れを止めてしまう。続く6番では、時折強まる雨の影響からか、ティーショットで左手が滑り、左の池に打ち込むミス。7番も水を含んだラフからのセカンドショットがフライヤーしてグリーン奥にこぼれ、3連続ボギーを喫してしまった。
「ボギーが続きましたが、起きたことは仕
方がない。気持ちを切り替えようと考えていました」と、7番で2メートルを沈めてバウンスバックを決めて、後半に向かう。10番で5メートルのフックラインを読み切ると、11番(パー5)もグリーン手前バンカーから4メートルにつけて連続バーディ。しかし、12番で3パット、13番ではまたもセカンドショットをラフからフライヤーさせてしまいグリーンオーバーのジャッジミスで連続ボギーを叩いてしまった。
降り止まない雨と噛み合わないプレーに心が折れそうになりながらも、必死に集中力を保った蟬川は、15番で5メートル、最終18番でも下り傾斜の2.5メートルをねじ込んで、バーディフィニッシュ。この日6バーディ・5バーディと出入りの激しい内容ながら、1つスコアを伸ばして、通算6アンダーパー。最終ラウンドは首位の清水大成と1打差の2位タイでスタートする。
本選手権初優勝も見える順位につけた蟬川だが、「この3日間、不思議と緊張はしていないんです」笑顔で話す。それは、「他のプレーヤーとの勝負というより、このコースでいかにバーディを奪えるか」というところに気持ちをフォーカスしているからだという。この3日間で蟬川が奪ったバーディは14。ただ、ボギーも8つ叩いてしまい、「本当にボギーが多いんですよね」と自嘲気味に話す。「明日もコースとの戦いに集中して、バーディをたくさん獲って…ボギーは少なく」と笑う蟬川。日本一のタイトル奪取という千載一遇のチャンスを前にしても、泰然自若に自らのプレーに集中するつもりだ。
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