敗因は?と中島啓太に質問すると「マネジメントは正しかったですし、それをしっかりと4日間やってこられました。でも、もったいない、ということでは、パット数が少し多かったと思います。あとは(終盤の優勝争いで)気持ちの弱さだったかなと」と、しっかりと語った。気持ちの弱さは、後半、10、11、12番で連続バーディを奪取したあとの2連続ボギーのことだ。「ああいうとき、もう少し間を置くとか、メモを見直すとかもするべきでしたし…」ショットがやや乱れることが、マネジメントではなく気持ちの弱さだと反省していた。
前半、8番までずっとパープレー。それでも、焦りはなかったという。「チャンスは、まだまだこれからあ
る」という気持ちでいた。それでも、随所に中島の成長を見ることができた。難しい16番。ここは左の森に向かって、ショートカットして攻めていきたいところ。そこを「自信を持って打てました」という技量とメンタル面の強さが垣間見られた。
このあと中島は、カナディアンアマチュアゴルフ選手権。全米アマチュアゴルフ選手権。そしてアジアアマチュアゴルフ選手権を目指す。昨年、金谷拓実に破れたアジアアマでの優勝は、その先にマスターズ、全英オープン出場権という拡がりがある大会だ。「もちろん、1試合1試合、しっかりとやらなければいけませんが、やっぱりアジアアマには勝ちたいです。それに向かってペースをあげていきます」と言った。
海外1ヶ月の遠征などで体重が、2キロ減った。「いまは、体重を筋肉で増やしていきたいですね。ジムに通ったり、まずはそこからですかね。体脂肪も、15、16あたりなので、もう少し筋肉がつけば……」と語る中島の視野は、すでに世界へと向かっている。
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