岡田晃平は霞ヶ関カンツリー倶楽部・東コースの10番(189ヤード)からのスタート。7番アイアンで「軽く打って、感触がすごく良かったので、見切って」ボールの行方は追わなかった。するとグリーン奥からすごい歓声が聞こえてきた。最初は何の歓声かよくわからなかったが、「僕かな」と思って確認すると、ホールインワンだった。
ホールインワンは「試合では初めて。小学4年生ぐらいのときにプライベートで達成して、もう一生入らないかなと思っていた」という。次のホールでは3パットをして、ボギーとしたが、このスタートダッシュで勢いに乗り、そのあとも4バーディを奪い、5アンダーパー66をマークした。
先週の全国
高等学校ゴルフ選手権夏季大会では「ティーショットがダメで、今週の練習ラウンドで打ち方を変えてみた」ところ、これが功を奏してこの日はフェアウェイを外したのは2ホールだけだった。元々スウィングを変えるタイプで、今回はキャメロン・チャンプをイメージした「8の字」を描くスウィングにしたところ、「うまくはまった」。自分で「タイプが似ているかな」と思い、真似てみた。フェアウェイキープ率が上がり、「ゲームメイクできた要因」という。
彼は3年前に本選手権の男子12歳~14歳の部で優勝しており、高校に進学してからは昨年の本部門で5位タイに入っている。四国アマチュアゴルフ選手権では昨年、今年と連覇している。高校3年生の彼にとっては、本部門に勝つのは最後のチャンスだ。
「明日も手堅く60台を出せればいい。パー5で3つ(バーディを)獲れれば3アンダーパーなので」と青写真を描く。その先にあるものは優勝しかない。
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