小林大河(西武台千葉高校1年)が強風の中、4バーディ・1ボギーの3アンダーパー68をマークし、通算4アンダーパーで唐下明徒と並んで首位に立った。この日は10番ホールからのスタート。「3メートルくらいのバーディチャンスにつけたところで、しっかり入れられたのが良かった」と13、14、17、18番とバーディを奪い、前半を4アンダーパー31で回った。18番では22メートルのロングパットを沈めてのバーディだった。
前半を快調に飛ばした小林だったが、後半は一転して「耐えるゴルフ」に。ティーショットもアイアンショットも「ばらつきだして」バーディを奪うことができなかった。7番ではボギーを叩き、後半は1オ
ーバーパーの37だった。
風が強くなってプレーに影響したかと思ったが、そうではなかった。彼はボールを風にぶつけていくタイプではなく「風を利用するタイプ」で、その風の計算がうまくできたことでスコアを伸ばせた。逆に「ミスショットが風で戻されて助けられた」こともあり、ツキにも恵まれた。
最終ラウンドを絶好の位置で迎える。先週の全国高等学校ゴルフ選手権夏季大会(セントラルGC東C)では、同じように首位に並んで最終ラウンドをスタートした。前半は2アンダーパー34で回ったが、後半4オーバーパーと崩れてしまい、結局優勝に5打及ばず、12位タイに終わった。「自分ではいい経験になったと思っています。その経験を活かして、明日は優勝を狙って行きたい」とリベンジを誓う。その先週の大会で優勝したのは、杉浦悠太だった。その杉浦には1打差をつけている。雪辱のための舞台は整った。「一打一打集中してプレーすれば、結果はついてくる」と己を信じて、最終ラウンドを戦う。はたして先週の悔しさを晴らせるか。
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