大会連覇を狙った杉浦悠太は、2バーディ・4ボギーの2オーバーパー73とスコアを落とし、2位タイに終わった。この日2番ホールで「バーディが獲れたのはよかったけど、すぐ3番ホールでボギーをたたき、流れに乗れなかったのは残念でした」と振り返った。その後も9、11、16番とボギーを叩いた。「調子が悪いというよりは、ちょっとしたミスがボギーにつながってしまった。バーディチャンスについても決められず、ダメでした」という。連覇を逃したことに「悔しい。前半はまだ耐えていられたが、ここからという時にボギーを叩いてしまった」と優勝への流れをつかむことができなかった。
首位タイでスタートした小林大河は、1、2番と「バーディチャンスについてもパットが入らなかった。4番では5メートルのパーパットが残ったがそれは入って」前半はパープレーで回り、唐下明徒と並んで首位のままだった。ところが後半に入って「ショットがばらついて」12番ホールでは距離の長いパットを3パットしてしまい、ボギーに。さらに15番ホールはティーショットを右の林に入れ、16番(パー3)のティーショットは左に引っ掛けて、いずれもボギーにしてしまった。前週の全国高等学校ゴルフ選手権夏季大会でも最終ラウンド後半にスコアを落とし、「その経験を活かしたい」と前日には語っていたが、リベンジはならなかった。
上位がスコアを落とす中で1アンダーパー70をマークしたのが岡田晃平だった。「今日はパットが課題」と臨んだ。それにもかかわらず3番ホールで「短いパーパットをゆるんで外してしまった」ことから奮起した。「そのあとのパー5(5番ホール)でバーディが獲れ」、9番では2メートルのバーディパットを決めたのが大きかった。14番(パー5)では、残り280ヤードの第2打を3番ウッドで打ち、4メートルに2オンし、このイーグルパットも決めた。残念ながら本来得意のはずのバンカーショットが悪く、バンカーに入れてしまった4ホールをことごとくボギーにしてしまった。結果的には優勝には届かず、2位タイに終わったが、「収穫はあった。難しいコンディションの中で課題のゴルフができていたこと。身になった」と次へのステップへつなげる。
優勝とは3打差の2位タイに杉浦、小林、岡田の3人が名を連ねた。それぞれに悔しい思いをしたが、この経験も糧に次は優勝杯を手にしてほしい。
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