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競技報告
【日本女子アマとのダブルタイトル奪取がかかる西郷真央は体調が不安】
第2日 競技報告:塩原義雄 写真:Y.Watanabe
西郷は、インタビュー中に何度も咳き込んだ。2週間ほど前にひいた風邪が抜けきらないのだという。「ノドをやられてしまって、熱は治まったんですが、咳に苦しめられています」。

そんな中でも、昨年、目の前で見たシーンを忘れてはいない。麗澤高校の1学年上だった吉田優利が優勝を決めた瞬間である。日本女子アマに続いて、日本ジュニアも制し、ダブルタイトルを獲得した。「絶対に勝つ、という強い意志と、ゆるぎない自信をあのシーンで見せてもらいました自分も先輩に続きたい。それも強く思いました」。

第1ラウンドの残りホールを終えて1アンダーパーの72だった西郷は、次の第2ラウンドまでのインターバルで休養を心が
ける選手が多い中、それが当然といった感じでドライビングレンジに向かった。方向の定まらない風の日のプレー。その中で弾道を低めに抑えた“ライン出し”と呼ばれるショットを繰り返した。第2ラウンドは、このショットを多用しようという狙いであった。5番(パー4)でピンまで145ヤードの第2打。8番アイアンの距離なのだが、西郷は7番アイアンを手にして、ライン出しショットを決めた。左サイドからの逆風に負けることなく、流されることもなく、ピン手前2メートルについた。

ショットは冴えたが、パットでは苦しんだ。咳き込むと息が乱れる。呼吸を整えることは、パッティングを決めるための重要な要素である。呼吸の乱れが、西郷の集中力を削ぐ。7番(パー3)の3パットが、それを象徴していた。

首位とは3打差。「今日は、早めに寝て、体調回復をはかります」。その上で、逆転でのダブルタイトル達成を狙う。

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