第1ラウンドを終えて69の4アンダーパーで2位タイとなった梶谷翼が、引き続き行われた第2ラウンドも1アンダーパーの72と無難にスコアをまとめ、2日間通算5アンダーパーとしてトップに並んだ。
第2ラウンドのスタートは10番ホールから。こちらの9ホールは1オーバーパーの38。後半にターンしても、なかなかバーディを奪えず、7番まではパーを並べたが「絶対にアンダーパーにして終わりたい」と集中力を高めた8、9番と上がり2ホールを連続バーディに仕留めて72でのホールアウトとなった。8番は5メートルを沈めるパッティングで決めたバーディであり、9番は、ピンまで121ヤードの距離を9番アイアンのコントロー
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ルショットで50センチにつける。こちらはショットで奪ったバーディであった。
昨年は岡山女子中学3年生で12~14歳の部に出場して3位タイ。兵庫県の滝川第二高校に進学した今年は15~18歳の部への出場で、高校生として日本ジュニアの優勝を狙う。岡山県といえば、全英女子オープンで日本女子選手では42年ぶりのメジャータイトルをもたらした渋野日向子だ。実は、梶谷は「日向子さんには、随分前から可愛がってもらっていて、仲良くさせてもらってもいます」という。
残念ながら全英女子オープンの中継は、自身の試合があって見ることができなかったそうで、結果が出てから友人たちに教えてもらうことになった。すぐにSNSで「おめでとうございます。お疲れさまでした」とお祝いのメッセージを届けた。梶谷は、いま、神戸住まいだが、土、日曜日は岡山に帰って、そちらで練習している。指導をうけているのは、渋野と同じコーチ(青木翔さん)で、渋野に勧められたのがきっかけだった。
「実は、私の夢は、いつか世界の舞台に立ち、メジャー大会で優勝することなんです。日向子さんとは、そんな話もしていて“夢が叶うといいね”なんて言ってくれていたのに、あっさり自分で私の夢をさらっていってしまいました。本当に、あれよあれよ、という間にメジャータイトルをつかんでしまいましたね。ビックリする間もありませんでした」。渋野の笑顔についても話は及んだ。「ちょっとうらやましいです。私は周りから“怖い”っていわれますから。集中すると周りを寄せつけないオーラが出てしまうようで、日向子さんみたいにニコニコはできないんです」。
この日本ジュニア、最終ラウンドには、岡山県からもうひとりのヒロインが誕生するかもしれない。
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