今年の日本女子アマチュアゴルフ選手権とのダブルタイトル獲得を狙って本選手権に臨んだ西郷真央(麗澤高校3年)。今週は風邪の症状がなかなか抜けない体調不良でのプレーを強いられたが、最終ラウンドに5バーディ・1ボギーの69と本領を発揮。首位と3打差の4位に終わったが、その表情は充実感に満ちていた。
ボギー発進となった西郷だが、2番で5メートル、3番で3メートルとこの2日間苦しんできた距離のパットを決めて連続バーディ。6番(パー5)でもスコアを伸ばし、前半を34と首位グループに肉薄する。後半も10番(パー5)で計算通りバーディを奪ったが、その後は足踏みしたものの、最終18番をバーディで締めて溜飲
を下げた。「今日は、首位と4打差だったので、前半と後半で3つずつスコアを伸ばすことを目標にプレーしました」という西郷。後半に2メートル前後のバーディチャンスを決めきれず、その目標には1歩及ばなかったが、「最後の日本ジュニアなので、自分が納得できる終わり方にしたかった。最終ラウンドにスコアを伸ばせて、良かった」と、充実感の理由を語ってくれた。
日本女子アマチャンピオンとして注目を集めてきた西郷。「ようやく終わったかな」と周囲の喧騒も、この日本ジュニアで落ち着くかと思うと、安堵の気持ちも正直なところだろう。この秋には、女子プロツアー競技、国民体育大会、そして日本女子オープンゴルフ選手権が待っている。
「日本ジュニアでは第1ラウンドでスコアを伸ばしたいと思っていましたが、競技中断やサスペンデッドなどで、思い通りに出来なかった。どんな状況でも、集中力を保てるようにするのが課題です」負けて明確になった自分のウィークポイントを強化して、今度は日本女子オープンローアマチュアの座を狙う。
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