首位に立った手塚彩馨は148センチの小柄。1打差の2位につけた與語優奈は対照的に165センチの長身選手だ。4アンダーパー69のホールアウトに、本人が一番驚いていた。それというのも「このところ、ずっとショットもパッティングも調子が悪くて、なかなかスコアをつくれなかったんです」というゴルフが続いていたからだった。日本ジュニアに合わせて、懸命の修正にも取り組んできた。
「なかなかまっすぐに飛んでくれなかった」というドライバーショットでは、アドレスでの体の向きと、バックスウィングでの重心移動をテーマにしていた。「特にバックスウィングで、しっかり右足に体重を乗せられるように調整しました」。第1ラウ
ンド、不安だったドライバーショットが曲がることはなかった。「久しぶりに狙ったところにまっすぐ飛んでくれました」。パッティングは、距離感にずれが生じていたという。だから、しっかりとタッチを合わせる練習に取り組んできた。
「おかげで、距離感が合ったホールのバーディパットは、気持ちよく決まってくれました」。
こうした修正が、この日の6バーディ・2ボギーという内容につながった。「目標は、とにかくアンダーパーだったので、第1ラウンドの結果に満足、ゴルフの内容に納得です。間に合ってよかったです。このゴルフを続けられるなら、優勝を狙いたくなります」。
驚きは、熱望へと変わっていった。
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