第2ラウンドの森は、75でスコアを2つ落としたものの、台風10号の影響で風向きが定まらない状況とあって、これがこのベストスコアタイ。通算ではイーブンパーで1打差の2位に浮上した。昨年大会は、中学2年生で初優勝。今年は、松原由美(2012、13年大会優勝)以来の連覇に向けて絶好の位置につけた。
連覇に向けて準備を進めてきた。平日は毎日練習場に。土曜日、日曜日は午後からのハーフラウンドというスケジュールは、ほぼ1年間変わることがなかった。練習場でのテーマは「アイアンショットの精度を高めること。もっとピン近くに打てるように距離感と方向性を良くするように、しっかりと打ち込みました」。荒天となった
本選手権で、この位置で最終ラウンドを迎えられるのは、そうした日々の積み重ねの成果であろう。
問題がひとつ。ここにきてパッティングに不安を抱えているという。「2メートル前後の距離を外すことが多いんです」。実は、この日も、これくらいの距離を3回外している。「ストロークする前に、“入らないんじゃないか”って、ドキドキしてしまうんです。すると、体が硬くなってきて、スムーズに動かなくなります。軽いイップスなんじゃないかって思います。だから、最終ラウンドはパット次第じゃないでしょうか。
ラインを読んで決めたら、時間をかけずにスッと打つ。それでいきます。決めて打って、それではずれたら仕方がないって感じでストロークします。入ってくれたらいいですね」。
連覇への道は自分との闘い。森は、そう心に決めて最終ラウンドに臨む。
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