首位と1打差の2位で第2ラウンドをティーオフした與語優奈。復調気配を見せているショットで好位置からのスタートだったが、1番のティーショットを右ラフに打ち込んでのボギーで出鼻をくじかれてしまった。その後は、「アイアンショットの調子が上がらなくて、ピンチが多かった」中で、8番まで必死のパーセーブを続ける。9番でこの日2つ目のボギーを喫したが、この我慢が実を結んだのが、10番(パー5)。95ヤードの3打目がピンを刺して、この日初バーディを奪取する。
しかし、コースを吹き抜ける強風と雨、雨が止むと肌を差す強い日差しに出場選手たちは苦しめられる。與語をまた例外ではなかった。それでも、後半を2ボギー
で耐えきり、この日3つスコアを落としながらも、通算1アンダーパーで2位に1打リードの単独首位に躍り出た。「強風の中で、昨日とは2番手違うクラブを選択しなければならない場面もあって…そのなかで内容は良くなかったと思いますが、我慢はできたと思います」と、単独首位に立った喜びよりも、第2ラウンドを耐えてスコアをまとめきった充実感を伺わせる。
與語は中学3年生で、本部門は初出場。「ここにきて、ちょっと緊張してきました」と初出場の初々しさを感じさせるが、「明日は楽しんでプレーしたい」と表情を崩す與語には、今日のラウンドで見せた忍耐力とプレッシャーに打ち勝つメンタルの強さを感じさせる。
中学生活最後の夏を笑顔で終えられるか。勝負の1日が待っている。
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