今年の九州アマチュアゴルフ選手権で2位タイの成績を収めながら、日本アマチュアゴルフ選手権ではよもやのカットに終わった古川雄大。「九州アマを終えた後から、ティーショットがブレて…」と、不調に嘆いていたが、大学生活最終年となり捲土重来を期して臨んだ本大会に、どうにか調子を戻してきた。「まだ、ティーショットは万全ではなく、警戒しながら打っている」という古川だが、スタートの10番でバーディを決めると、13番(パー5)、15番、17番、18番で5バーディを奪取。後半も1、2番で連続バーディとスコアを伸ばす。3番(パー3)で風の読み間違いから、この日唯一のボギーを喫したが、6番(パー5)、9番では5メート
ルのフックラインをねじ込んでバーディフィニッシュと最後まで安定したプレーを見せて8アンダーパーでホールアウト。首位と1打差の2位タイと絶好のスタートを切った。
「ティーショットはラフにいれましたけど、朝の練習でショットの調子は手応えを感じていました。実際、ショートアイアンが切れていたし、グリーンも柔らかくて、球が止まってくれたから」と、好スコアにはにかんでみせた古川。柔和な表情の古川だが、胸の裡に熱い思いを宿している。「最終学年の今年、スコアよりも優勝争いに加わりたい」と力強く語った古川。「このコースは、スコアが出そうなので。今日も65前後は出るだろうと。明日も上位でいられるように、スコアを伸ばしていきたい」と、最後のチャンスに攻めのプレーを誓った。
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