首位と5打差からスタートした杉原大河は、前半は1~2メートルのバーディチャンスにつくものの、ことごとく外して1番から5番ホールまでパーが続いた。6番(パー5)でバーディを一つとっただけの1アンダーパーでターンした。雨で柔らかくなったグリーンで、フェアウェイから打ったアイアンショットはバックスピンで戻ってきてしまい、ピンに寄らない。距離感が合わず「イライラしながら回っていた」。
それでもあきらめずにプレーを続けていると、流れを変えたのは11番ホールだった。ようやく6メートルのバーディパットが決まると、12番は1メートルのバーディパットを沈め、13番(パー5)ではチップインイーグルを決めて「
流れをつかんだ」。16、17番でも連続バーディを奪い、結局1イーグル・5バーディの7アンダーパー65で回り、この日のベストスコアタイをマークした。通算15アンダーパーで砂川公佑と並んで首位タイに躍り出た。「とりあえず通算20アンダーパーを目指していけば、いけるんじゃないか」と初優勝を狙う。
3日間ノーボギーの砂川公佑は、6アンダーパー66をマークして、通算15アンダーパーまでスコアを伸ばしてきた。開催コースの小野グランドカントリークラブはキャディのアルバイトをしていて、よく知っているコースだ。「ティーショットが狭いホール、5番、11番は3番ウッドでティーショットを打っています。18番もパー5ですが3番ウッドで打っている」とコースマネージメントもしっかりできている。66のスコアにも「バーディパットを何回も外した。明日はしっかり入れていいスコアで回りたい」と反省を口にした。「今日よりもいいスコアで回れば優勝争いができる」と杉原同様に通算20アンダーパー以上を目指していく。
ともに初優勝をかけて挑む明日の最終ラウンド。5打差に15人がひしめく混戦模様が予想される中、後続を突き放して優勝杯を手にすることができるであろうか。2人のプレーに注目したい。
|