最終組のひとつ前の組で回った黒川逸輝と今野匠の2人は、ともに優勝を目指して最終組の上位選手を激しく追い上げた。前半は2人とも4アンダーパーの32で回り、今野が通算17アンダーパー、黒川が通算16アンダーパーとした。最終組がハーフターンした時点で砂川公佑が通算18アンダーパーまでスコアを伸ばしており、後半は砂川を追いかける展開となった。
黒川は「前半はスムーズに行けたけど、後半は1バーディだけだったので悔しさは残りますが、ノーボギーで回れたので満足です」と通算17アンダーパーでフィニッシュした。まだ大学2年生なので、これからもまだチャンスはある。「まだ飛距離も足りないので、トレーニングをして体作りをしていきたい。今、平均で飛距離が260ヤードくらいなので、あと10ヤードは伸ばしたい。アイアンショットが課題なので、精度を上げるようにしっかりと見つめなおしたい」と今後の課題を口にした。
黒川と一緒に回った今野は「勝ちたかった」と口惜しさをにじませた。「4日間いいゴルフができたけど、最後のバックナインで伸ばせないとダメ。バーディチャンスにつけられなかった。経験不足だと思います。上位にいる他の人と実績が違った。来年はリベンジしたい。この成績で日本オープンの最終予選のチャンスをつかんだので、頑張りたい」と今後の飛躍を誓った。
2人とも優勝した砂川に3打足りなかった。この経験を糧に今後の競技や、そして来年大会で雪辱を果たしてほしい。
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