砂川公佑がついに「日本」タイトルを手にした。杉原大河と首位タイでスタートし、1、3、5番とバーディを奪い、ゲームの主導権を手にした。通算18アンダーパーでターンした時に、「前の組の今野君が通算17アンダーパー」という情報を聞いたが「気にすることはしなった」。それはこれまで「人のプレーを見て、自分の球が曲がって」勝負に負けてしまうことが多かったからだ。高校2年生の時から教えを乞うプロゴルファーの寺西明からアドバイスをもらい、それを実践したところ「とてもいい結果につながった」。3日間ノーボギーでプレーしていた砂川だったが、10番ホールで初のボギーを叩いてしまう。「ちょっと落ち込んでしまったが、落ち
着いてパー5でバーディを獲っていこう」と直ぐ気持ちを切り替えた。このコースで気をつけている11番ホールは、3番ウッドでティーショットを打ち、第2打をピン左奥4メートルにつけて、バーディを奪った。これで再び流れを引き寄せた。13、18番でバーディを奪い、通算20アンダーパーでホールアウトした。前日に「20アンダーまで伸ばせば優勝できる」と公言した通りの結果だった。
開催コースの小野グランドカントリークラブではキャディのアルバイトをし、コースの隅々まで知り尽くしている。そのおかげでコースマネージメントも完ぺきにこなした。普段お世話になっているコースへ「優勝」という最高の形で恩返しができた。
今後の目標は秋の対抗戦だ。春の大会では東北福祉大学、日本大学などの強豪校を押えて団体優勝を果たし、今度は春秋連覇を目指す。個人では「来年の日本アマを目指して準備していきたい」と抱負を語った。このタイトルを手にし、自信をつけた彼の今後の活躍が楽しみだ。
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