田中のどかは、10番ホールからスタートしたが「あまりショットの調子は良くない。いいところに外して、アプローチがよくて」パーを拾えたが、「難しいところではボギーを打った」というように、12、14番でボギーを叩いた。このままズルズルと悪い流れを引きずるかと思えたが、15番ホールで本人が「奇跡」という25ヤードのバーディパットが入り、息を吹き返した。続く16番でも15ヤードのバーディパットを沈めた。これでスコアをイーブンパーに戻し、さらに18番(パー5)では第3打を3メートルにつけてバーディを獲った。ここからは完全に流れをつかんだ。ターンして1番10ヤード、3番1.5メートル、7番30センチと次々とバーディを獲っていった。4アンダーパー68でホールアウトして、2位に1打差の単独首位だ。
それでも本人は「みんなスコアを出すだろうと思っていた。嬉しいという感じではない。あと2日間、頑張ろう。油断すると叩くので、油断できない。感じはいいので、そのまま2日間いきたい」と冷静だ。まだ第1ラウンドが終わったばかりで気が早いかもしれないが、もしこのまま優勝すれば、日本大学勢にとっては11年ぶり10回目の優勝となる。まずは、明日の第2ラウンドがカギだ。
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