首位と2打差の4位タイで終えたのが佐藤憲一(大分CC)、石井重次(メイプルポイントGC)、小林一三(リバー富士CC)、田村敏明(小千谷CC)の4名となった。
昨年の日本グランドシニア選手権チャンピオンの石井が好スタートを切った。「難しくてビクビクやってしまって3パットを4回もしてしまったのですが、ショットがピンに絡んで凄く良かったので何とかこのスコアで回れました」とグリーンを攻略して上位に来ている選手が多い中、ショットでスコアメイクをしてきた実力者。昨年のグランドシニアを制した石井だが「今度はミッドシニアで頑張りたいです。ここ3年くらいは加圧トレーニングのお陰で飛距離も出ていますし、調子に波のない良いゴルフができています」。明日は日本タイトル2階級制覇を成し遂げることができるのか、注目だ。
先週の日本シニアゴルフ選手権にも出場した佐藤が3バーディ・5ボギーで回り、3年連続3度目の出場で自己最高位発進を切った。開口一番「ボギーにしたのが全部アプローチのミスで寄せきれなかった。グリーンが硬かったので上手く対応ができなかった」と反省の弁を述べた。「明日は1オーバーパーくらいで回って、ベストテン入りを目指したいです」と謙虚だが、先週の日本シニアを18位タイで終えた勢いそのままに今週はトロフィーを掲げるかもしれない。
繰り上がり出場の小林が1バーディ・3ボギーでスコアをまとめ好発進。「今日はショットが良くなかった分、パターが拾ってくれた感じですね」とスタートホールの10番でバーディ。今日のプレーでキーになったと語ったのは12番のティーショット。「ティーイングエリアは自分にとって立ちづらく、昨日の練習ラウンドの時は左にOB。今日も上手く打てなくて3打目をグリーンエッジに。そこからパーを拾って凌ぐことができました。その後は良い流れでゴルフをすることができました」と安堵の表情で語った。繰り上がりのラッキーがチャンスに、初出場初戴冠も夢ではない。
2017年に平川CCで開催された本選手権チャンピオンの田村が2バーディ・1ボギー・1トリプルボギーでホールアウト。バーディ発進した田村だったが12番でまさかのOB。このホールをトリプルボギーとしてしまう。その後はスコアを落とすことなく首位と2打差でスコアをまとめた。「ショットの調子も良いので、明日は上手く12番を攻略して流れに乗ることができれば優勝を狙いたいですね」と2年振り王座奪還を視界に入れた。
|