惜しくも優勝した佐々木には届かなかったが、本選手権3度目の挑戦で自己最高の2位でフィニッシュした佐藤憲一(大分CC)。そして初めてのシードを獲得した。「悔しさもありますが、まぁ2位なら良いんじゃないですかね」と満足気な表情で語った。2打差の2オーバーパーからスタートした佐藤は同組の田村と競り合いながら順位を上げ、77でホールアウト、通算7オーバーパーでフィニッシュした。
「あれが全てでしたね」と悔やんだのは8、9番の連続ダブルボギー。8番は左にOB。9番は3打目がバンカーに入って4オン3パットで優勝のチャンスから遠ざかってしまった。「後半は2メートルくらいのバーディチャンスが5ホ
ールくらいありましたが、1つも入らなくて、フラストレーションが溜まっていましたね」と反撃のチャンスも活かすことができなかった。それでも後半をオールパーで凌いで同組の田村には競り勝った。
プロの世界では“パットイズマネー”と言われている通り、日本タイトルを獲得するためには「グリーンの攻略」ときっぱり来年への課題を述べた。「今回初シードが獲れましたので、競技ゴルフを健康な限り続けていきたいと思います」。健康第一、佐藤の競技ゴルフはまだ始まったばかりなのかもしれない。「優勝は来年に取っておきます」と来年のリベンジを誓いゴルフ場を後にした。
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