九州勢の松尾真吾(長崎県出身)と伊妻恭平(大分県出身)の2人が揃って、3オーバーパーの75で回り、5位タイにつけた。松尾は1バーディ・4ボギーと安定したプレーを見せた。「グリーンが速かったので、パットも寄せる感じで打っていた」のが良かったようだ。ゴルフ以外にも面白いキャリアを持つ。長崎の伝統芸能の一つ、「長崎くんち」という祭りで根曳(ねびき)といわれる船を引き回すときの指示を出す役割を担ったことがある。7年に1度順番が回ってきて、2年前に務めたときは、お祭りが10月に開催されるため、やむなく九州ミッドアマの出場を断念した。そんなこともあるだけに本選手権で出られるだけでうれしい。4年ぶり3度目の
出場だが「やはり雰囲気が楽しい」と喜ぶ。前回(20015年)は15位タイだったので、それより上位を狙う。
松尾はこの日3パットがなかったが、伊妻も3パットがなかった。やはりグリーン上でいかにうまくパッティングをするかで、スコアの明暗が分かれるようだ。伊妻はこの日、46歳のベテラン、谷本伊知郎とのプレーを楽しみにしていた。「やはりアプローチ、パットがうまい」と刺激を受けた。プレーのリズムもよく「回りやすかった」と良い方に影響した。
第2ラウンドも一緒の組で回る。好位置で「緊張すると思うけど、明日も75くらいで回れればいい」という。本選手権は2年前に出場して、今回が2回目。そのときは「予選落ちして悔しかったのでリベンジしたい」と期待できそうだ。
九州勢2人が上位を脅かしそうだ。目が離せない。
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