高野隆と小原淳の2人は1打、優勝に届かなかった。高野は前半を1アンダーパーで回り、上位陣を脅かした。ハーフ終了時点では、首位の水上晃男と1打差に迫っていた。後半に臨んだが、13番ボギー、14番ダブルボギーとスコアを落としてしまった。この日は気温6度で、雨が降っていたため体感温度はもっと低く感じられた。そのため、多くの選手がスコアを落としていた。あきらめずに16、17番と連続バーディを奪った。これで「もしかすると」と思った。事実、最終ホールをパーで上がっていたらプレーオフに残れた。しかし、「花道から奥に外してしまい」アプローチを4メートルにつけたものの、このパーパットを外してしまった。悔やまれる
1打になってしまったが、この経験を来年に活かすしかない。
第1ラウンドから首位を走る小原だったが、やはり高野同様に最終ホールでボギーを叩き、1打差の2位タイに終わった。水上が前の組でプレーしていたので、彼がなんとなくスコアが良さそうなのはわかっていた。自分は「76か77で回らないと」チャンスはないと感じていた。18番ホールは第2打をグリーン左に外し、アプローチを寄せることができずに、5メートルのパーパットが残った。「パーならプレーオフはあるかな」と思って打ったパットは、無情にもホールには沈まなかった。結局ボギーでホールアウトし、この日は78で回った。77で回っていればプレーオフだっただけに、スコアの読みは当たっていた。それでも「3日間いいところでプレーできて楽しかった。ひやひやしながらできた」と最高の笑顔だった。これまで本選手権での最高成績は2014年大会の15位タイだったが、それを大きく更新した。
優勝には惜しくも届かなかった2人だが、これを糧に来年また挑戦してもらいたい。
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