名前は「心結」と書いて「みゆ」と読むそうだ。佐藤が第2ラウンドに奪ったバーディは5ホール。全てショットで決めたものだった。10番からのスタートで13、14番の連続バーディは、ともに1メートルにつけた。後半にターンしての2番、5番、7番の3ホールは第2打をそれぞれ1.5メートル、3メートル、3メートルにつけてバーディパットを沈めた。
「小さい時から飛ぶ方でした。飛距離で困ったことはありません」というドライバー飛距離は「平均で250ヤードは打てているとおもいます」中学生までは、右に打ち出して左に戻すドローボールを持ち球にしていた。高校に進学して、それをフェードボールに切り替えた。理由は「もっと正
確なショットを打ちたかったからです」という。中学時代は個人でゴルフ、部活では陸上部で活躍した。種目は砲丸投げ。連日のダッシュ練習を基本に瞬発力をつけるトレーニングに励んだ。それが、ゴルフにおいては飛距離に繋がっていたのだろう。
今年に入って、ドライバーショットに悩みが生じていた。ボールのつかまりが悪く、いわゆる“こすり球”になることが多かったのだという。コーチの元を訪ねたのは5月のこと。「まず、構えが悪い、と言われました。体が右を向いてしまっているアドレスで左に打ち出そうとしているから、カット打ちになっているんだ。自分では、まっすぐに構えているつもりだったのですが、そうなっていなかったんですね。そう指摘され、アドバイスされた通りの修正をしたら当たりを取り戻せるようになりました」
キャリーで伸びるフェードボール。雨の日でも飛距離が落ちない。だから雨中のプレーは苦にしない。
今回が本選手権2度目の出場となる佐藤。前回は中学3年生で出場したが2日間でカットされた。そこで、今年は「4日間プレーしたいと思って臨みました」。ここにきて、ショットの調子は急上昇しているという。切れのあるショットでさらにバーディを量産していく。それが後半2日間のテーマとして頭の中に浮かんできたそうだ。
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