2019年の日本女子学生ゴルフ選手権に続いてのビッグタイトル獲得に向けて星川ひなのが好位置につけている。目標は「毎日4アンダーパー」としているが、第1ラウンドは3アンダーパーの69。そして第2ラウンドは2アンダーパーの70。「それでも、やっぱり目標は変えません」と、力強く語る。
第2ラウンドは12番ホールまで「全体的に良いイメージがなく、ひたすら耐えるような内容のゴルフでした」と振り返る。1アンダーパーで後半に折り返した11、12番では耐えきれずに連続ボギーを叩いた。11番(パー3)はクラブ選択を間違えてティーショットがグリーンオーバーして奥のバンカーに。そこから寄せきれなかった。続く12番
では、ドライバーショットを左に曲げ、そこからの第2打はバンカーに打ち込んだ。これで1オーバーパー。目標の4アンダーパーは、はるかに遠のいてしまった。だが、ここから盛り返す。気持ちが折れることはない。13番で第2打を1.5メートルにつけてバウンスバックすると、17番では運も巡ってきた。左ラフからの2打目。「グリーン手前のバンカーに入ったと思ったショットが意外に飛んでいて越えてくれたんです。しかもラフからのショットだったので転がってくれて、グリーン奥のピン近くまで寄ってくれました。1メートルぐらいでした」。これを決めて1アンダーパーに。気を良くして迎えた18番(パー5)は「絶対にバーディをとる」と自分に言い聞かせて第3打のアプローチショットを2メートルにつけて連続バーディでのフィニッシュ。
「13番からは、重くなっているグリーンに対応して強めにヒットしていきました。このところ悩まされ続けていたパッティングでのインパクトの緩みが解消されていい気分でラウンドできました。気持ちの上でも明日につながるゴルフになったと思います。目標の4アンダーパーとはいきませんでしたが、最後の連続バーディは試合展開の面でも大きいです。みんなもっとスコアを伸ばしていると思っていたのに、想像していたほどではなかったので、自分もトップグループで後半に迎えます。それができるかどうかはともかくとして、また4アンダーパーを目指してのゴルフを続けていきます。優勝を狙える位置でプレーしていたい。そんな気が続いてもいます」
大学4年生。これが最後の日本女子アマと決めている。有終の美。目指すところは、それ以外にない。
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