TEAM KGAジュニアのチームでともに研鑽を積む手塚彩馨と1打差2位で最終ラウンドを迎えた佐藤心結。
追う立場としては、先にバーディを奪いたいところだったが、2番でボギーが先行し、出鼻をくじかれてしまう。フェアウェイ真ん中からの2打目。雨とともに少しずつ風が強くなってきた。「6番アイアンか7番アイアンでクラブ選択を迷って。少しアゲインストを感じたので、6番アイアンを選んだ」このショットがグリーンをオーバーし、アプローチを寄せきれなかった。
6番(パー5)でバーディを奪ったものの、直後の7番で再びボギーと波に乗り切れないままホールが進んでいく。しかし、首位の手塚もスコアメイクに苦し
み、前半を終えて2人は通算8アンダーパーで首位タイとなった。「手塚さんのスコアは把握していたので、勝負は後半と気合を入れました」という佐藤は、10番で3メートルをねじ込み、トーナメントリーダーに立つ。
しかし、12番でまたもアプローチがよらずボギーを喫すると、13番では1.5メートルを決めきれず連続ボギー。これで、前の組でスコアを伸ばしていた尾関彩美悠に逆転を許してしまった。尾関、手塚との差を詰めきれないまま迎えた最終18番。6メートルのバーディパットを前に「最後はバーディフィニッシュにしたかった。絶対に入れたかった」このパットをねじ込み、この日3バーディ・4ボギーの73でホールアウト。通算8アンダーパーで3位に終わった。
「優勝争いの中で、少し固くなってしまったかもしれません」と悔しさをにじませる佐藤。「後半はパッティングの距離感も合わなくなって」と、あと一歩で戴冠を逃した要因を語った。
「4日間、素晴らしいコースコンディションの中でプレー出来て、充実していますが、最終ラウンドに白衣が残ります。パッティングの決定力を上げたい。これからも、この悔しさをバネにして、次のチャンスで勝ちきれるようにがんばります」と、佐藤は次の目標を見据えている。
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