「今はホッとしています。優勝は嬉しい」。5バーディ・ノーボギー。6打差を逆転し、優勝した丸尾怜央(宮崎市立赤江中学校 3年)の表情は充実感にあふれていた。
第2ラウンドを終えて首位の松井琳空海(新居浜市立東中学校 3年)との差は6打差。
「これだけの差があったので緊張せずにリラックスできたのが良かった」。同組の松井と田中(天晴)の2人がスコアを思うように伸ばせず、苦戦しているのを横目に、攻めるところと守るところ、メリハリを意識したプレーを心掛け、前半で2つのバーディを奪い、波に乗った。
前半の9ホールを終了した時点で首位と3打差まで追い上げると、12番ホールで今日4つ目のバーディ
を奪う。首位の松井が次の13番ホールで痛恨のボギーを叩いたことで、ついに通算5アンダーで首位に並んだ。
「どこまでも食らいついていこうと思っていました」。その言葉通り、その後は松井も丸尾もパーセーブをし続け、最終ホールへ。
「最後プレッシャーがかかっても決めきれたところが良かった。」入れたら優勝が決まるスライスラインのバーディパットをきちんと決めて日本ジュニアタイトルを手に入れた。
「スタート前に今日は5アンダーを目指すと決めていた。そのスコアで負けたら仕方ないけど、その目標があったのと、自分は追う立場だったから優勝できたと思います」。失うものがないからこそ、攻めるというシンプルなゴルフが結果に繋がったのだという。
中学最後の夏に悲願のタイトルを達成。来年は高校生として日本ジュニアを戦うことになる。「今回は追う立場だった、次は初日から首位を守って完全優勝がしたい」と早くも連覇を見据えた言葉を口にした丸尾。
来年はどんな成長を遂げた姿を見せてくれるのか、楽しみである。
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