2日間連続で69をマークし、通算6アンダーパーで首位に立った越田泰羽。5バーディ・2ボギーのゴルフではあったが、結果には「ちょっと不満が残った」という。それというのも、アイアンショットが好調で、スコア以上にバーディチャンスを作り出していたからだ。
「パッティングがもう少し決まってくれれば、もっと伸ばせた内容だったと思います。でも、良いこともあったから、トータルすれば、まずまずのゴルフだったと考えるべきでしょうね」
“良いこと”というのは、9番ホールでのバーディである。第2打でグリーン近くまで運んだ。ピンは二段グリーンの高い方に立っていた。そのピンまでは、越田のボールから15ヤードほ
どあった。上げて寄せるか、転がしていくか…。越田の選択は後者だった。53度のウェッジで低く打ち出したボールは二段になったグリーンの、段の手前から転がり、そのままカップに転がり込んでのバーディとなった。17番では10メートル近いロングパットが決まった。逃したチャンスと想定以上の結果をもたらしたホール。プラスマイナスを考えれば、「まずまず」というところに落ち着くようだ。
後半は風が吹きはじめた。その中のプレーとなった。風は好きではないという。「特にフォローでのショートアイアンには気を遣わされます。得意のショートアイアンでのショットが風で落とされることもあるのでタテ距離がを合わせにくくなる」。それが好きではない理由だそうだ。
今大会、自身のテーマは「順位を気にするのではなく、気持ちよく振ること」このテーマは、2日目までクリアしている。トップに立って迎える最終日も、越田は「同じテーマでのプレーをやり抜きます」と、気持ちに揺らぎは見せない。
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