練習ラウンドのときに伊藤美輝は感じたことがあったという。「自分としてはアウトコースが狙いやすく、インコースは攻めにくいなあ…という印象でした。インの方が、狭く感じて左右の林が迫ってくる感じがしたんです。視覚的なこともあるとはおもうのですが」
第1日は、インからのスタートで流れを作れなかった。それが1オーバーパーという結果に表れた。第2日は、好きなアウトからのスタート。2、3番の連続バーディで前日とは逆に流れを作り、さらに、その流れに乗ることができたという。5番、7番でもバーディを奪い、ボギーは6番だけで3アンダーパーとして、ちょっと苦手意識のあるインに折り返した。
第1日にオーバー
パーにしたインコースについては、しっかりとメモをとっていた。狙いどころと注意するべきエリアをラウンド中に書き起こしておいたのだ。そして、ホテルに戻って、メモを見直し、第2日への作戦を練った。そんなわけで、第2日のインでは、前日とは違った攻め方をした。それが効果を表した。10番パー4こそボギーにしたものの、11、15番とバーディを奪い、インもアンダーパーにしての68。通算3アンダーパーで首位に立っていた。もっとも第2日はアウトのトップスタートだったから、首位に立ったことを知るのは、ホールアウトしてからかなり時間が経ってからだったが…。
最終日も、もちろんアウトからの最終組スタートになる。得意にするアウトでスコアを伸ばし、そこからバックナインでのゴルフの方向性を決める。中学2年生にしての日本ジュニア(12-14歳の部)制覇はなるか。
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