第1ラウンドに黒川航輝(東北福祉大4年)が出した愛知カンツリー倶楽部のアマチュアのコースレコード「65」を、この日唐下明徒(東北福祉大1年)、和泉健太郎(近畿大2年)
の2人がマークした。
唐下は10番ホールからスタートして、ティーショットを右に曲げ、ダブルボギーとしてしまった。
この時点で通算3オーバーパーとして、予選カットが気になる順位に後退したが、2年前に日本ジュニアを制している彼は、このままでは終わらない。13番ホールから4連続バーディで息を吹き返す。17番はボギーにしたが、次の18番でつかさずバーディを奪い返す。「ショットが右に行きつつあったのを、なんとかフェードボール
に方向転換することが出来て、グリーンに乗り出した。後半はパットもよく入った」と3,4,7,8番ホールでバーディを奪った。
ここまで発憤出来たのには、大学の先輩、米澤蓮の存在があった。彼にとって米澤は普段から練習やトレーニングを一緒にし、食事にも誘ってくれる「ありがたい」存在だ。
今回は2週間前の全米アマチュアに出場していたために、本選手権には出場してないが、毎日電話で連絡を取っている。前日は1オーバーパーと報告を入れると「しっかりしろ」と気合いを入れられた。これで唐下のスイッチが入った。「技術的にもメンタル面でも優れている。経験値がある」先輩からの言葉には力があった。これで今日はいい報告が出来る。
「3日目、4日目も頑張ります」と表情は明るい。同じくアマチュアのコースレコードタイの65をマークした和泉は、通算5アンダーパーで唐下らと並んで6位タイに浮上した。
「普段はボギーもあってバーディもあって」というゴルフだが、この日は「ピンチも特になかった。淡々と」プレーすることができ、6バーディ、ノーボギーと「今日は気持ちよかった」というゴルフだった。
前日は72で「カットラインが気になって、今日頑張らないと思って頑張りました」という結果だ。「最終日に崩してしまうことが多いので、マネージメントをしっかりして自分のプレーをしたい」と首位と4打差の好位置にもプレー同様、淡々としていた。
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