蝉川泰果(東北福祉大学4年)が、5バーディー、ノーボギーの66、この日のベストスコアでまわり、トータル11アンダーパーでホールアウトし、最終組の平田憲聖を待った。平田がパーパットを外せばプレーオフという展開だったが、平田はパーをセーブし、蝉川は惜しくも1打足りずに終戦となった。
「いいプレーは出来たと思いますけど、終わってみると悔しいですね。優勝を狙っていたので悔しいとしか言いようがないです。あともう1個となると、まだ出来たんじゃないかと思います」
そう話すのにも理由がある。10番ホールで2メートルのバーディパットを外し、14番では1ピン半くらいのイーグルパットをカップに嫌われる。ゴル
フにたらればはないが、さらにスコアを伸ばすチャンスがあっただけに悔いが残る。
とはいえ、蝉川はまだ大学3年生。もう1年チャンスがある。
「来年是非リベンジしたいですね」
リベンジと同時に、その先のプロゴルファーへの道もすでに視野に入れている。
「来年QTがあるんですけど、調子が悪くても60台でまわれるように、あと1年この悔しさをバネに頑張っていこうと思います」
目標にする選手は、蝉川の名前にもなっている、タイガー・ウッズと大学の大先輩でもある松山英樹だ。松山については、オリンピックをテレビで見てさらに凄みを感じたという。
「オリンピックをテレビでも見ていましたけど、あれだけ世界のトップが出ている中、もちろん松山さんもトップですけど、日本人があそこまで出来るのかと率直に思ったのと、自分もああなりたいと思いました」
残り1年の大学生活。二兎を追うものは一途も得ずとは言わせない。悔しい思いをした分、日本学生優勝とQT通過といきたいところだ。
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