橋本美月(東北福祉大1年)は、一時は首位に並んだものの2打差の2位に終わった。優勝争いは混沌としていた。前半を終わって星川ひなの(日本大4年)、郡山瞳(東北福祉大2年)の2人が首位に並んでいたが、星川が12番でダブルボギー、郡山が15番(パー4)で「8」をたたき、このホールで4メートル弱のバーディパットを決めた橋本が通算イーブンパーで首位の星川と並んだ。「やっとつかめた」と思った。残り3ホールに夢を託す。
16番ではチャンスにつけられず、逆に星川がバーディで1打差をつけられた。しかし、続く17番では第2打をピン横3メートルのバーディチャンスにつけた。だが、星川に先に下りのバーディパットを
決められる。これ以上離されるわけにはいかない。フックラインだったが「パンチが入って」ボールは無情にもカップの横をすり抜けた。
2打差で最終ホール(パー5)を迎えた。バーディならまだ可能性は残る。しかし、第3打をグリーンオーバー、ピンまで13ヤードのアプローチを残した。それでもチップインを狙った。残念ながらボールはカップインせず、パーに終わった。
優勝が「目の前に見えていただけに悔しい」と目に涙をにじませた。優勝した星川も決して万全なプレーではなかったが、終盤でのプレー振りは「さすがだな」と力の差を見せつけられた。しかし、橋本はまだ大学1年生。チャンスは来年もある。この悔しさを今後の糧にしてほしい。
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