2019年の日本シニアゴルフ選手権では2位タイの成績をおさめている実力者の木村利治。ただ、今年に入ってからは思うようなゴルフが全くできずに苦しんでいた。
「今年は春先からずっと調子が良くなくて。この間の四国でやった日本シニアも全然ダメで、今週は消化試合のような気持ちでのぞんでいたんです。火曜日に練習ラウンドをさせてもらったんですが、その時に今週は90が切れればいいなという感じだったんです。でも逆に気が楽になったことで、たまたま今日は良かっただけだと思います。明日は続かないんじゃないかなと」。
最近の不調さが感じ取れる謙虚なプレー後のコメントだったが、どれだけの上級者でも好不調の波はあるもので、悪くなり過ぎたことで逆に復調のきっかけを掴むというのはプロの世界でもよく聞く話し。もしかしたら、開き直ってのぞんだこの試合が山口の良かった時の感覚を呼び起こすかもしれない。
ちなみにこの日の山口は2バーディ、1ボギーという申し分ない内容。山口曰く、この日はパッティングの調子が良くてほぼ2パットで凌げたのがこのスコアにつながったとのこと。自身のプレーに少なからず自信が持てるようになれば、明日は逆転優勝の可能性は十分にある。
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