前回覇者(2019年大会)の舘英樹(富士C笠間C)は、3バーディ、3ボギーのイーブンパー72で第1ラウンドを終えた。「出だしとしてまずまず、上出来です」と納得のプレーだったようだ。ディフェンディンチャンピオンだが、昨年は大会が中止となり、「モチベーションを保つのが難しかった」という。昨年は唯一、日本シニアオープンに出場したが「試合勘をなくして、情けない結果」という予選落ちを喫した。今年はようやく試合も各地で開催されだし、「先月末から球打ち」の練習を増やして、本選手権に臨んだ。第1ラウンドを終えて「コースの雰囲気もつかめて、周りのスコアを見ながら攻め方を考えていきたい」と意欲も高まってきている。「上位に入って、もう1回日本シニアオープンにチャレンジしたい」というのが最終的な目標だ。大会連覇は、山口梅吉(3連覇)、安藤欣治、野見山博、三浦哲生、尾藤牧衛、松本新語の6人が達成している。舘が7人目の快挙を達成することが出来るか、注目だ。
2017年大会チャンピオンの和田博(袖ケ浦CC)も4バーディ、4ボギーのイーブンパー72にまとめた。1,3番とバーディを奪い、快調なスタートを切った。「風が吹かなかった」ので、スコアを伸しておきたいところだった。
しかし「ショートアイアンの距離が合わなかった」と5,6,14番とボギーを叩く。だが、そのままで終わらないところがさすがだ。17番こそボギーとしたものの、16.18番とバーディを奪い、フィニッシュした。「フェアウェイからのミスショットが多かった。パー5,パー3のボギーは良くない」と6番(パー5)、14(パー3),17番(パー3)のボギーを反省点に挙げた。優勝スコアは「明日風が吹くようなので、3日間で3アンダー、スコアが伸びなければ1アンダーでも」と読んでいる。「日本アマ」「日本ミッドアマ」「日本シニア」の3冠を達成しているトッププレーヤーだけに、その経験と実力がものを言いそうだ。
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