前日、和田博(袖ケ浦CC)が言っていたとおり、風が吹いた。各選手ともスコアを落とし、アンダーパーで回ったのは首位に並んだ横山浩康ただ一人だった。和田自身も5バーディ、4ボギー、1ダブルボギーと出入りの激しいプレーだったが「スコアは昨日よりも悪いですが、プレーの内容は良かったです」という。「パットが少しずつつかめて、入るようになってきた」と明るい材料もある。8番ホールで左にOBを打ち、ダブルボギーを叩いたものの、それ以外は納得が出来るプレーだったようだ。
この日は1オーバーパー73で、通算1オーバーパーと首位と3打差の3位につけた。「アウトコースは風の影響を受けやすい。1アンダーで回れたら面白い」と密かに前半からトップにプレッシャーをかけるプランだ。本選手権は55歳で初出場だった2017年に優勝したあと、2018年は22位タイ、2019年は7位タイと、優勝から遠ざかっている。日本アマ、日本ミッドアマ、日本シニアと「三冠」を達成している実力者の存在が、最終組で一緒に回る、首位に並ぶ横山と今井秀樹には大きなプレッシャーになりそうだ。波乱の展開もあるか。果たして、4年ぶり2度目の戴冠はあるのか?
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