横山浩康は、あともう少しでトロフィーに手が届かなかった。「緊張はしなかった」というスタートだったが、出だしで連続ボギーとスコアを落としたものの、首位を走る今井秀樹も4番から3連続ボギーで、首位に並んだ。その後、9番で今井がバーディを獲って、1打差をつけられるが、横山も11番でバーディを奪い、また並び返す。最後まで諦めないという姿勢を見せた。
本人が悔やんだのが15番ホール(499ヤード パー5)でのプレーだった。首位に並んでいる状況で迷ったが「いくしかない」と2オンを狙った。しかし、ボールはグリーン右手前のバンカーへ。ライは悪くはなかったが、3打目のバンカーショットをミスして、ボールはバ
ンカーから出ず。さらに4打目もミスして、結局手痛いダブルボギーとしてしまった。攻めていった結果なので、仕方のないところだが、結果的にはこの2打差を最後まで詰めることができなかった。今井と2打差の2位タイでプレーを終えた。
インタビュー中に何回も出てきたのが「あの15番ホールが」という言葉だった。「あそこ以外は良かった」と、それだけ悔しかったのだろう。この敗戦の経験を無駄にすることなく、悔しい思いを忘れることもなく、また来年の試合への糧にしてほしい。
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