首位と5打差の4位タイでスタートした杉山稔は、3番ホール(パー4)でイーグルを奪うなど、1イーグル、4バーディ、6ボギーのイーブンパー72で回り、通算3オーバーパーの2位タイでフィニッシュした。
第3ラウンドで「練習日から入れて4日目で、やっとグリーンの傾斜や独特の芽に慣れてきた」結果だった。本選手権は5回目の挑戦で、これまでトップ10が4回、前回の2019年大会の4位タイが彼の最高順位だった。その成績で本選手権の出場権を持っていたので、スケジュールを立てやすく、この試合に「照準を合わせてきた。コースのイメージを思い描きながら」備えてきた。それだけに優勝には届かず、2位という成績には悔しかった。「しょうがない」とはいうものの、勝てなかったと言うことには変わりはない。
日本シニア、日本アマや日本ミッドアマの常連といっていい実力者で、常に上位にいるイメージがあるが、成績を見ると日本シニアオープンのローアマチュアを獲得しているが、意外なことに優勝はない。それだけに「優勝」の二文字は、人一倍欲しいかもしれない。諦めることなく、いつの日か優勝トロフィーを手にすることを夢見ていて欲しい。それが来年かなうことを願う。
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