前回の第24回日本ミッドアマチュアゴルフ選手権で優勝した水上晃男が72ストロークのイーブンパーをマークし、連覇に向け上々の滑り出しを見せた。
「ディフェンディングと言われても2年経っているからそんな感じはなくて、また新たに頑張って上位に行きたいなという感じです」とホールアウト後、笑顔を見せた。
グリーンの形状は分かっていても微妙なアンジュレーションが選手を惑わせ、多くの選手が苦戦しているスプリングフィールドゴルフクラブのグリーン。水上も他の選手同様、グリーンの難しさに手こずったというが、そんな中、このスコアを出せた要因を聞くと、組についてくれたキャディーさんが良かったという。
今大会はコースが用意したキャディーが1組ごとに1名ついているが、ラインの読みも的確で大分助けられたそうだ。
また、今年のシニアオープンでは最終日、谷口徹、桑原克典と同組でプレー。最終的に8位タイという成績を残し、ローアマを獲得した。「一緒にまわった谷口や桑原は同世代で学生の頃一緒にやっていてその時は負けていたけど、少しは同じくらいのゴルフが出来るようになったかな」とシニアオープンの成績は自信に繋がっているという。
前週行われた日本女子アマチュア選手権競技では、水上の長男の妻・水上美慧さんが優勝した。2年ほどブランクがあったというが、義娘に今年はゴルフに専念してアマチュア競技に参加してみればと話したところ半年ほどでみるみる上達し、「これは優勝出来るんじゃないかな」と思っていたという。女子ミッドアマに向かう娘に、水上としては前回自分が日本ミッドアマを優勝したから、女子ミッドアマを獲って男子と女子でミッドアマを獲ろうというエールを送ったそうだが、優勝後、美慧さんからは「(私は優勝したから)今度はお父さん頑張ってね」とメッセージがあったといい、捉え方が違っていたと苦笑する。
ただ、そのメッセージには「お前がハードルを上げたから大変だよ」と返したそうだ。
「最終日に優勝争いできる位置にいればいい」とあくまで謙虚な姿勢を貫くが、娘のエールに応えないわけがない。今度は父の番。連覇と水上親子W優勝でミッドアマの優勝カップを3つ並べたい。
|
