「難しかったですけど、昨日よりショットが良くなかった。」
ホールアウト後、開口一番にそう言葉を発した豊島豊。それもその筈、昨日の第1ラウンドはショットが絶好調で69ストロークをマーク。首位タイで第2ラウンドを迎えたが、ス
タートホールの10番でボギーを喫すると、その後もショットのタイミングが合わず、2バーディ3ボギーとし、終わってみれば2オーバーの74ストロークとスコアを落とした。
ただ、他の選手も豊島同様、難しいピンポジションに頭を悩ませスコアを伸ばすことが出来ず、結果的には単独首位でのホールアウトとなった。
昨日とうってかわって不調になったショットを救ったのはパターだと豊島は話す。
「正直、後半は全然良くなかった。だから一歩間違えれば後半41ストロークだったかもしれないくらいのショットの内容でした。2~3メートルのパターが入ってくれましたね。」
前週は社会人ゴルフ選手権に出場して優勝したが、2週連続で大会が続いている分、疲れもあるのだろう、今日はゆっくりして体を休めるそうだ。
「今日はもう帰ってリセットします。それで明日3日間で1番いいスコアでまわればいいので、ショットが良かった昨日の自分を取り戻します。」
ただ、3度目の日本ミッドアマ優勝を目前に控え、気合が入るのはもう一つ理由がある。
「阿部(祐希)くんは僕の大学の後輩で、彼がミッドアマに出場する前は、日本アマのキャディをお願いしたりしていました」明日、最終組で一緒に回る阿部祐希は豊島の会社で働くスタッフさんの弟でもあり、普段から親しくしているという。
「何度もキャディをお願いして担いでもらっていたので、今回一緒に優勝争いできるのは嬉しいなと思います」と楽しみな反面、「もちろん負けたくはないですよ」と気を引き締
める。3年ぶり3度目の優勝に向けて豊島のプレーに注目だ。
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