前回大会優勝の松山香織が、連覇へ向け好発進。3バーディー、6ボギーの75、3オーバーパーでまわり、首位に2打差の2位タイにつけた。
好発進には違いないが、1日を振り返ると決して楽なゴルフではなかったようだ。風や寒さ、何より自身のショットが曲がる大変な一日だったと開口一番振り返り話してくれた。
ショットが曲がる中で、スコアメイクに成功した要因はよく入ってくれたというパッティング。それに加えて運にも恵まれたのかもしれない。終わってみればキーホールになったのが出だしの10番ホール。左に引っかけてOBを覚悟したが辛うじてボールはOBラインを越えず残っており、そのピンチを切り抜けパーでしのぐことができた。ピンチの出だしで、パーセーブできたことが、本人も気持ちが楽になったと話す通り、その後の流れを作ってくれたのは間違いないだろう。
連覇を狙えるのは松山だけだが、本人としても当然念頭にはある。
「頭にはあります。私が考えるよりもまわりからよく言われますから。いつも連覇はそんな簡単じゃないと思いますと言っていますけど。笑
でもそうやって、見てくれている人もいるので、ディフェンディングチャンピオンとして恥ずかしくないプレーはしたいですね。一つも考えてないわけではないですけど、結果を追い求めると叩きそうなんで、気持ちよくまわれればいいかなと思いますね。」
松山に開催コースの福岡カンツリー倶楽部の印象について聞いてみたところ、失敗すると次が大変になる、ティショットが鍵だという。それだけに最終日、この日不調だったティショットの出来が鍵を握っている。
「ショットの調整も大事なんですけど、私の場合は体を休める方が大事なのかなと思うんですよね。明日も風は吹くと思うし、気持ちが切れた人が負けなのかなと思います。バーディーはおまけで、パーを18ホールのうち、いくつ拾えるかという感じですね。」
鈴木志麻(2007、2008)以来、史上2人目の連覇を達成できるか、全ては明日の18ホールで決まる。
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