「2021年度(第11回)JGA杯J-sysゴルフ選手権(JGAアンダーハンディキャップ競技)男子」は11月25日、関西を代表するコースの一つとして知られる兵庫県小野市の小野ゴルフ倶楽部での開催。
優勝した浜出達弥はグロススコア76で回り、コースハンディキャップ11で、ネットスコアが65となり、本選手権初出場初優勝を飾った(マッチングスコアカード方式により優勝者を決定)。
浜出は、今まで関東大会の決勝までは進むものの、本選手権への出場はあと一歩のところで逃していた。
今回10回目の挑戦にして、本選の出場権を初めて獲得。そして、初出場ながら3つのバーディを奪うなど終始安定したプレー
で、見事初優勝を果たした。
初の全国大会を前に、小野ゴルフ俱楽部でのプレーを楽しみに練習ラウンドから調整するつもりだったが、仕事の都合で練習ラウンドはできず、ぶっつけ本番で本大会に挑むことになったという。
自身の持ち味はショット力という浜出。この日も「フェアウェイを外したのは2つぐらい」という自慢のショット力で、ぶっつけ本番というのを感じさせない安定したゴルフを展開した。
さらに、コースの印象を聞いたところ、「とにかくグリーンが速く感じた」という浜出。しかし、100回打って1回入るかどうか、と自身や同伴競技者がビックリするような難しいパットが入り見事3つのバーディを奪い、初優勝に繋げた。
安定したショットと得意のショートゲームでスコアを作っていくのが自分のゴルフだと話す浜出だが、実は1年半程アプローチイップスに悩まされていた。
実際ボールを前にまったく打てなくなってしまったというが、「イップスをとにかく受け入れること」と話す浜出は、最近だいぶイップスの症状の改善が見られてきたという。
普段一緒にラウンドする仲間や家族から「気にしないでとにかく楽しくラウンドしよう」という言葉をかけてもらっていたというが、その言葉がイップス克服の励みになったのだろう。
本選手権を振り返って、「とにかく自分の持ち味が出せた大会だった」と話した。
さらに「ディフェンディングチャンピオンとして、またこの場に戻って来れるようこれからも頑張りたい」と語る浜出は、日本一の称号を得て、さらに腕を磨くに違いない。
今後、益々の活躍を期待したい。
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