前年覇者、そして大会9度目の制覇を狙う三木逸子がしっかり首位と2打差につけている。優勝については「私は十分勝たせてもらったので、若い人らに勝ってもらいです」と謙虚に答えるが、それでも2打差は十分すぎる優勝圏内だ。
ただ、三木が危惧するのはバックナインのゴルフの内容だ。
「今日も前半は35でいい感じでプレーできたんですが、後半がダメでしたね。12番ホールでダブルボギーを打ってから、ショットが乱れ始めて。疲れというわけではないんですが」。
実は昨年大会も三木は後半で崩れてプレーオフに持ち込まれた経緯がある。明日、特にバックナインは集中したいと、優勝はあくまでも意識せず自分が納得するゴルフを目指す。
三木と同じく3オーバーの5位タイグループにつけているのが、昨年大会で三木にプレーオフで惜敗した近賀博子だ。競技の連戦で体のコンディションはあまり良くないとのことだが、しっかり優勝争いに踏みとどまっている。
「コースも変わりますし、去年成績が良いから今年もいいとは思っていないですけど、普段自分がやっていることで力が出せればと思いながらプレーしています。ただ、競技になると気持ちは真剣モードになるので、なんとか明日も頑張りたいですね」体調が万全でないときほど、勝負の運は傾くかもしれない。近賀の2打差からの逆転劇に注目したい。
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