スタートホールのボギーで目が覚めたという牧草眞由美。10番(パー5)からスタートして、3打目でピン奥につけてしまった。練習ラウンドで、このコースで上につけたら絶対にダメだということはわかっていたはずなのに。
「3打目が上についてしまって、笑っちゃいました。案の定、そこからのパットはグリーンから出てしまい。それでボギーです。なにしてんの!って感じでした」
今年は日本スポーツマスターズ2022岩手大会で、女子個人で優勝している牧草だが、ゴルフに対して少し達観的な見方を最近はしているとのこと。
「もちろん勝ちたい気持ちはありますけど、ゴルフって朝起きてみないとわからないっていうふうに最近は思っているんです。一生懸命やってもダメな時はダメやし、体のどこかが痛いのに逆にそれで力が抜けて良い時もあるし。だから勝つには本当に運も必要なんだと思います」
明日の朝の牧草は果たしてどのような状態なのだろうか。ある意味でゴルフにおける究極の境地に達した牧草のプレーに注目したい。
また、前年覇者の三木逸子と同組でラウンドした吉川美香は、三木のことを見習いながらも、見過ぎないようにして首位と1打差の好スタートを切った。
「スタートホールでバーディがきたので気持ち的に楽になりました。今日は三木さんと同組で、本当に大好きな方なんですけど、食らいついて行こうと思いながらやりました。先に打ってもらうと、すごく良いイメージが出ますし、もちろん真似はできないですけど、参考にしながらプレーしました」ある意味で三木効果で最高のスタートを切れた吉川。1年の集大成となる大会なだけに、明日の最終ラウンドは最高の結果を目指す。
さらにもう1人、1打差から追いかけるのは2013年大会以来の優勝を狙う田中真弓。ここ数年は怪我などの影響で思うようなゴルフができずにいたが、今年は久々に状態が良いとのこと。
「自分としては上出来です。スウィングのリズムがいつも速くなるので、今日はそれを気をつけながらプレーしました。まだ、体の状態は恐々やっている感じですが、明日も頑張りたいと思います」。
9年ぶりの大会制覇に向けて、無心で明日の最終ラウンドに挑む。
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