2022年度(第63回)日本女子アマチュアゴルフ選手権競技は、明日14日(火)岐阜県関市の岐阜関カントリー倶楽部・東コース(6,568ヤード パー72)にて143選手が出場して開幕する。競技は4日間72ホール・ストロークプレーで行われ、各地区の選手権を戦い抜けた選手や予選を通過した選手らが女子アマチュアゴルファー日本一の座を競う。
開催コースの岐阜関カントリー倶楽部は、1964年に「東の井上誠一、西の上田治」と称された上田氏の設計で開場した。丘陵地に東と西コースの36ホールが展開する。東コースは2006年にワングリーン化の工事に着手、2年をかけてコース改造を終えた。これまでに日本プロゴルフ選手権(1973年)、日本女子オープン(1990年西コース)、日本女子プロゴルフ選手権(2009年)などが開催さており、2017年に日本オープンが行われたのは記憶に新しい。
大会には、先月のクィーンシリキットカップアジア太平洋女子招待ゴルフチーム選手権で、日本に20年ぶり7度目の優勝をもたらした橋本美月、手塚彩馨、上田澪空の3人、日本の予選を通過して、見事に全米女子オープン出場を果たし、本戦でも予選通過(49位タイ)した馬場咲希ら好調な選手が出場し、そのプレー振りが注目される。
馬場は「7日に日本に帰ってきて、(時差ぼけで)2日間練習できなくて10日にコースに来ました。練習しないでここに来た感じなんで、調子は悪くないかなという感じ」だが若干不安を感じている。それでも、全米女子オープン出場で「自分自身が将来飛ばし屋と呼ばれるような選手で活躍したいと思っていて、3日目4日目で飛ばし屋として世界トップクラスの人たちとラウンドできて、その選手のマネジメントもそうだし、ドライバーの飛距離も間近で見れて、テレビではわからない球筋とかいろいろ見ることができて、4日目に回った、キム・アリムさんは特にメンタルが強いと思いました。ダボとかボギーは打っていたんですけど、平常心な感じでやっていて、そういう選手になりたいな」と得がたい経験をした。その勢いのまま、大会に臨む。「とりたい大会です。アマチュアで一番大きな試合でもあるし、自分の場合はナショナルチームがかかっているので。来年はプロテストもありますけど、入れるチャンスはあるので日本女子アマは大事だと思います」と意気込む。
昨年アジアパシフィック女子アマに優勝し、今年は先のクィーンシリキットカップ優勝にも大きく貢献した橋本は「短いホールはチャンスなので、しっかり獲っていかないといけない。長いホールは難しいので、しっかりセーブしてメリハリをつけていきたい」と岐阜関CCの攻略法を語った。先週のサントリーレディスは予選落ち。「正直ショットはあまり良くなくって、しっかりと調子を合わせていかない」と反省点を自ら指摘、「調子が悪い中でも悪いなりにスコアをまとめていかないといけない。悪いショットだけではなく,いいショットもあるので、そのいいイメージを試合の中で持ち続けるようにしたい」という。彼女にとって、日本女子アマは「日本でアマチュアの中で一番大きな大会なので、獲りたい気持ちは強いですけど、まずは一打一打大切にプレーしたい」という。
多くの選手が獲りたいと口にするタイトル。第1組は、明日14日午前7時にティーオフする。
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