全米女子オープンに予選会から出場して予選突破を果たした高校2年生の馬場咲希は、自分のゴルフパターンにはめられずに苦戦した。帰国後の2日間は時差ボケに悩まされたという。「その分、しっかり休養できたので、今大会は、体調よく臨むことができました」
体調はよし。では、ゴルフの調子は?
「それが、ドライバーショットが左にまっすぐ飛び出していって、ラフに飛び込んでいってしまうんです。第1日は、チャンスを作れず、アプローチショットとパターでしのぐ展開のゴルフになってしまいました」
ということで、4ホールあるパー5でバーディは1ホール(1番)だけ。2バーディ・2ボギーと静かな内容でイーブンパ
ーにとどまった。
全米女子オープンでは、周りが飛ばす選手ばかりで驚いたという。馬場は飛ばし屋として知られる。ドライバーの飛距離は260㍎。フルスイングできるホールでは270㍎を超えるビッグドライブも放つ。その馬場が、全米女子オープンでは同伴競技者に先を越され、「日本ではあまり経験することがない」というセカンドオーナーという立場に置かれる。「あれは、ちょっと衝撃でした」
カルチャーショックだけではなく、グリーン周りから外国人選手が多用する転がしのアプローチショットを見て、練習して自分のものにして帰国できたという。おおきなお土産になる…はずだった。でも、日本女子アマでは、ランニングよりもピッチ&ランを求められる状況が多く、披露する機会がなかった。
それや、これや…で、自分がやりたいゴルフがなかなかできずに、ちょっとフラストレーションの溜まる第1日になってしまった。
「ドライバーショットを修正して、自分の好きな攻めるゴルフの展開に戻していきたいです」
馬場は、仕切り直して第2日以降に臨むことになった。
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