橋本美月。この名前は、昨年末から突然のように注目されるようになった。11月10日から13日までUAEのアブダビGCで開催されたアジアパシフィック女子アマチュア選手権の最終日、3打差の2位からスタートして1イーグル・3バーディ・1ボギーの68と追撃、逆転してアジアNO.1女子アマの座をもぎとった。さらに東北福祉大2年に進学した5月には、シンガポールでのクイーンシリキット杯アジア太平洋女子招待選手権で日本チームのメンバーとして出場し、個人・団体優勝を果たした。実に2004年大会の諸見里しのぶ以来の快挙であった。
実は、高校時代は兵庫・滝川第二高で橋本が1年生のときに安田祐香、古江彩佳が3年生
で同じチームメイトであった。卒業後は、プロ入りした両先輩とは別の道を選択し、大学に進学して、一気に才能が開花した。ナショナルチーム入りしての活動も成長の大きな糧になっていた。今年はトレーニングの質、量ともに高め、ショートゲームのバリエーションを増やすことにも努れからめてきた。
その成果が、日本でよりアジアで先に実った格好になったが、今大会では、日本でも大きなタイトルを狙っている。目標は、聞くまでもなく「優勝です!」
ところが、いざ本番では、ショットの調子が下降線をたどっていた。グリーンをはずすシーンも目立ったのだが、これも橋本の成長を明かすための流れになっていた。というのも、はずしても、次に寄せやすいエリアを狙うマネジメントで第1日は4バーディ・3ボギーで1アンダーパー71でのホールアウトとなった。雨の中、4ホールあるパー5で3バーディと、スマートな攻めも披露した。橋本美月の名前は、これから日本でもっともっと知られるようになるだろう。
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